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夢 <チャプター2> [ひとり言]

rainbow.jpg 虹の夢は幸運を運ぶ

昨日の夢はどんな夢でした?
良い夢ですか? それとも...

時々、「夢ばかり見て嫌になっちゃう。」とおっしゃる方が来院されます。
いくつかの夢を覚えていると、なんだかぐっすり寝た気がしないと訴えられ、
何とかならないかと相談があります。

夢を解析してみると、現実ではあり得ない短時間に、とても長いストーリーを覚えています。
現実の世界とは時間の進み方が違うようです。夢はかなり長い時間経過と経験されるようです。この話は、映画「インセプション」の中でも出てきますね。階層が深くなるにつれて時間が何倍も長くなるというくだりです。

夢を多く見ているからと言って眠りが浅いわけではなく、REMとnonREMの周期をしっかり繰り返しているようです。

そうしたご相談の方に、こんな質問をしてみるとよくわかります。
「昼間に眠くなって、寝てはいけないときに居眠りをしてしまいますか?」
大半の方は、
「いいえ、そんなことはありません。」
と、お答えになります。
つまり、必要な睡眠はとれていると言うことです。

眠れないから睡眠薬がほしいと言って来院される方がいます。

よくある、外来での会話です。

診察室の扉を開けて中に入ってこられます。
私「おはようございます。○○さん。今日は、どうなさいましたか?」
受診者「眠れないので、睡眠薬をください。」
私「そうですか、それはおつらいですね。これまでに、眠れなくて睡眠薬をお飲みになったことがありますか?」
受診者「いいえ。」
私「では、睡眠薬をお出しする前に、なぜ眠れなくなったのか、夜どんな風に過ごしていらっしゃるのか。寝付きが悪いのか、途中で何度も目が覚めてしまうのか、その辺りから詳しくお聞かせください。」

といった感じです。
相談にいらっしゃる方は、「眠れない」即「睡眠薬で眠る。」の公式ができてしまっているのです。
確かに、眠れないのは辛いですね。

でも、いきなり睡眠薬をお飲みになる前に少し対処法を考えられた方が良いこともあります。良い眠りのためのアドバイスをしてくれるサイトがありますので、ひとつご紹介します。

Suimin.net すこやかな眠りのために・・・
http://www.suimin.net/

私から一言。
ぐっすり眠っていたときのことを思い出してください。
布団に入ってから、「眠ろう。」と言うことすら考えていなかったはずです。
ある睡眠学者の名言があります。
「人は、眠りを意識した時から不眠が始まる。」

そう、眠らなければいけないと考えることが、眠れないネガティブな暗示をかけてしまうのです。
眠れない原因や、睡眠障害のタイプ、対処法については少し以前の「どうしたら長生きできるの。<休養編>」で少しだけお話ししました。いずれ詳しく取り上げてみたいと思います。

今日は睡眠薬の話。

不眠の悩みで医師を訪れると、医師それぞれ、様々な睡眠薬を出してくれます。
ハルシオン、レンドルミン、デパス、マイスリー、アモバン、リスミー、サイレース、ロヒプノール、リーゼ、ホリゾン、コンスタン、ベンザリン、ドラール etc.etc.
山ほどあります。

一般的に、寝付きが良くない場合は、立ち上がりが早い短時間効く睡眠薬を、途中で目が覚めてその後眠れない場合は、中間型や長時間型の睡眠薬が出されます。
ですから、睡眠障害のタイプによって薬も違うので、安易に友達の睡眠薬をもらって飲まないようにしましょう。
上に挙げた睡眠薬の中でマイスリーとアモバンの2つの薬を除いて、ベンゾジアゼピン系精神安定剤と呼ばれています。時々、睡眠薬ではなく安定剤をくださいと言われる方がありますが、区別はありません。強いて言えば先ほどの、効果の立ち上がりが早く短時間作用型のものを睡眠導入剤と呼ぶことが多いです。

ベンゾジアゼピンの中で、効果の立ち上がりが早く、短時間のものほど、一般的に習慣性が出やすくなります。
一時期、ハルシオンが一世を風靡しましたが、お酒と一緒に飲むと幻覚が見えたりするために、若者が遊び半分に使用して六本木界隈で闇で売られていたなどの社会問題も一時ありました。もちろん酒と精神安定剤は絶対に一緒に飲んではいけません。
このハルシオンは、良くふらつきや健忘症が起こります。夜中に起きて傍目では普通に仕事をしているように見えて、明くる朝全く本人は覚えていないということを実際に目の当たりにしたこともあります。
ハルシオンは習慣性も高く、覚えてしまうと他の睡眠導入剤では眠れないということをよく経験します。

こうしたことは、ハルシオンだけで起こるわけではりません。睡眠導入薬全般に当てはまることです。

ベンゾジアゼピン系薬剤は、脳内のGABA受容体の作用を増強することで眠気を誘います。では、理にかなっているのではと思いがちですが、睡眠相を観察してみると、第2相、第3相は確かに増えますが、REM睡眠と第4相が少なくなってしまうという現象が見られます。つまり、よく眠れたような感じがしますが、生理的な睡眠では見られない現象が起こります。また、ベンゾジアゼピン速波とよばれる特殊な脳波が観察されます。
内服を中止すると、REM睡眠が生理的睡眠以上に増加してしまい、例の「寝た気がしない」状態が生まれます。
さらに、これらの薬剤は、筋弛緩作用や抗コリン作用を持つため、ふらつきが出たり、緑内障を悪化させる作用が懸念されます。

従来のベンゾジアゼピン系薬剤の副作用を少なくするために、GABA受容体の睡眠導入作用だけに選択的に効くように開発された薬剤が、マイスリーとアモバンです。
習慣性も少ないと言われています。

ちなみに処方箋の要らない市販の睡眠導入剤がありますが、これは風邪薬の成分としても有名な抗ヒスタミン剤であり、作用も弱いですが、緑内障や前立腺肥大症には禁忌です。

最近では、こうした睡眠相に影響を与えず、生理的な睡眠を誘う、睡眠導入剤ロゼレムが開発されました。
この薬剤は、松果体から分泌されるメラトニンと呼ばれる眠気を誘うホルモンを増加させる働きがあります。
睡眠障害の方が、まず最初に試してみる睡眠導入剤としてはお勧めのものです。

人生の約3分の1は眠りです。睡眠にはまだまだ解明されていない深い意味がありそうです。安易に睡眠薬で、正常な眠りや、心のメンテナンスに必要な夢を妨げないようにしたいものです。

「そんなこと言ったって、現実は厳しい。」とおっしゃる方。
それも、あなた自身の選択です。

Rurin.jpg いい夢運んでくれるかな

夢のない人生にしないために、自然な眠りにつくための生活習慣を守りましょう。

presented by
石原クリニック
  http://www.ishihara-clinic.jp/
石原クリニックセラピールームETERNAL COMFORT
  http://www.ishihara-clinic.jp/eternal/index.html

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コメント 3

石井雅之

突然のコメント申し訳ありません。神奈川在住の30代男性です。ベンゾジアゼピン速波についてお聞きしてよろしいでしょうか?ベンゾジアゼピン速波はベンゾジアゼピンの服用を中止すれば消失するのでしょうか?それとも、1度でも服用経験があれば出現し続けるのでしょうか?突然の質問で申し訳ありません。
by 石井雅之 (2013-12-18 20:25) 

Hitochan

ご質問に気づかず、大変申し訳ございませんでした。ソネットブログの構造上の問題なのか、コメントをいただいたことが私どもに入って来ず、見落としてしまいました。
ご質問のベンゾジアゼピン速波ですが、内服をやめれば即座に消失します。ご心配には及びません。
by Hitochan (2014-06-26 09:47) 

石井雅之

先生ご回答ありがとうございます。抗うつ剤を服用した場合は何か脳波で異常脳波は出ますでしょうか?
by 石井雅之 (2014-08-06 22:20) 

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