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心筋梗塞 [ひとり言]

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先日、サッカー選手の松田直樹さんが練習中に心筋梗塞で倒れるという、悲しい出来事がありました。それ以前にも、スポーツ選手が突然心筋梗塞を含む心臓病でなくなるケースが何例も報告されています。
心筋梗塞の危険因子としては、高血圧症、脂質異常症(コレステロールや中性脂肪が高い)、糖尿病、肥満、喫煙、家族歴が代表格で、それ以外に高尿酸血症、タイプA人間(几帳面でこだわりの強い性格の人)、ストレス、脱水や過度の運動なども原因と考えられてきました。

様々な憶測も飛び交います。実は、心筋梗塞ではなく、肥大型心筋症であったり、致死性の不整脈やQT延長症候群といった別の病気が心筋梗塞と報告されるケースもあり得ます。

私も総合病院の救命救急センターで働いていたときには、よく心肺停止状態で搬送される方たちと遭遇しました。運良く、心拍が再開し、その後の心電図や心エコー検査で心筋梗塞の所見があれば容易に診断はできます。ところが、心拍停止状態のまま亡くなるケースでは、心電図所見を含む様々な臨床検査を用いても心筋梗塞の診断を下すことは困難を極めます。そうした場合、死因を究明するには、病理解剖を行って、冠動脈が血栓で閉塞していることを証明するしかありません。

松田選手の場合、まだ比較的軽いランニングの練習の最中に「やばい。やばい。」と言いながら、その場に倒れ込んだと報道されました。松田選手が体の変調に気づいてから心肺停止状態に陥り、意識を失うまでに数十秒程度の時間であれば、不整脈による心臓突然死の場合も考えられます。この場合、即座にAEDで除細動ができれば、心拍が再開する可能性もあります。

もちろんその程度の短い時間であっても、心筋梗塞つまり心臓の栄養血管である冠動脈が血栓で閉塞し、それが誘因で心室細動に至った場合も同じです。AEDで救命できる可能性はあります。

では、しっかり健康管理ができている若いスポーツ選手に、まれとはいえなぜこうした病が突然襲うのでしょうか?

まず、私の循環器専門医としての最初の20年の経験は、心筋梗塞を含む冠動脈疾患の急性期治療が中心でした。その経験の中で、「なぜこの人が」と悩んでしまうケースをありましたので少しお話をしたいと思います。

私が経験した、急性心筋梗塞の最年少者は19歳でした。(もちろん、川崎病や家族性高コレステロール血症のホモタイプは除きます。)動脈硬化性の心筋梗塞です。この方は、急性期治療の後、いろいろ動脈硬化危険因子を精密検査しましたが、家族歴もない、血圧正常、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)正常、中性脂肪正常、尿酸値正常、肥満なし、喫煙歴なし、日常生活でストレスもありませんでした。この方の検査所見で唯一の異常値はHDLコレステロール(善玉コレステロール)が34と低値だったことだけでした。

高齢者の低HDLの心筋梗塞は時々出くわしますが、19歳という若年者は私の約3000人の急性心筋梗塞の経験の中では唯一の方でした。

若年の方で、何人か心筋梗塞に至らないまでも、人間ドック等の検診で、動脈硬化危険因子が全くないにもかかわらず、頸動脈に動脈硬化をきたして細くなっている方を見かけます。その方たちは、HDLコレステロールも正常値でした。

よくよく調べてみると、その方たちのLDLコレステロールは正常値であるにもかかわらず、その内訳は酸化LDLと呼ばれる超悪玉コレステロールでした。さらに調べていくと、高感度CRPと呼ばれる炎症反応が高値で、しかも脂肪酸と呼ばれる脂質の成分の内、いわゆる善玉であるEPA(イコサペンタエン酸)と悪玉であるAA(アラキドン酸)の比がきわめて低値であることがわかりました。

EPAは魚由来のω3脂肪酸、AAは肉やサラダオイルなどから得られるω6脂肪酸。お肉をタンパク源やエネルギー源として多く摂取していれば、体を酸化させる可能性がある飽和脂肪酸も多くなり、酸化LDLが増える可能性が考えられます。

最近、LDLコレステロール値が正常でも、高感度CRPが高い人たちの冠動脈疾患の発生がCRP正常の人たちに比べてきわめて高いことが、大規模臨床試験で明らかにされました。

つまり、人間ドックで調べられる範囲の検査所見がすべて正常でも、若いうちから動脈硬化をきたす人たちがいると言うことです。

原因は? もちろん食生活の偏りと言わざるを得ません。

ひとたび動脈硬化をきたせば、そこが血栓で詰まってしまう確率が増えます。

動脈硬化で傷ついた血管内膜に、脱水、運動やストレスによる交感神経緊張状態が加われば、血栓ができやすくなり、傷ついた血管内膜に付着して大きくなり、ついには血管を閉塞してしまいます。

あなたは食のバランスはとれていますか?

魚と肉の割合は7:3程度が良いと言われています。
EPA/AA比は0.7以上が良いと報告されています。(ちなみに私は1.1です。)

今、肉の放射能汚染が話題になっていますが、もちろん海洋汚染も心配です。

体内環境、生活環境、自然環境の保護に、一人一人が目を向ける時代になったと感じます。

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